そろそろ音楽も聴いて行こ~~🎵
今年の干支は庚子(かのえね)。ネズミ年ということで、ねずみソングを4曲選んでみました。
まずはイギリスのスカ・バンド、スペシャルズの「ラット・レース」から。1980年にリリースされたシングルで、当初はアルバムからのシングル・カットではなく単発リリースでしたが、US盤ではセカンド・アルバムの『More Specials』に追加されていました。
スカのリズムは身体にビシビシと響いてきて、奥底に眠るエネルギーを呼び覚ます効果があるんですよね。「ラット・レース」はシンプルなスカにパーカッシヴでブギーな風味を加えたサウンド。
そんなビートに乗せて歌われるのは、特権階級の子どもたちが特に努力せずにパーティ気分で毎日を過ごしていても、やがてはいい仕事をあてがってもらえることへの批判。こうした社会的な訴えをクールに伝えられるのは音楽の持つ力でしょう!
この曲はUKチャートで最高第5位を記録する大ヒットとなりました。
2曲目はアイルランドからのニューウェイヴ、ブームタウン・ラッツの「ラット・トラップ」。タイトルもねずみならバンド名もねずみという完璧な選曲です(^o^)
この曲は彼らのセカンド・アルバムの『A Tonic For The Troops』からのシングルで、本国アイルランドでは最高第2位、UKチャートでは初のNO.1ヒットに輝いた彼らのシグニチャー・ソングですね。
ピアノやサックスをフィーチュアした華やかなサウンドに絶妙なコーラスワーク。ところが中身は「自分の住んでいる憂鬱な街はねずみ用の罠みたいなもんだ」という少年Bの嘆きなんです。抜け出したくてもなかなか抜け出せない、そんなもどかしさをぶつけているんですね。
実際、この曲はおそらく初めてUS盤がリリースされたシングルだったと思われますが、大西洋の反対側ではほとんどまったく注目を浴びず、ブームタウン・ラッツはUK&アイルランド圏から抜けられませんでした。
3曲目は渋~~いところでクラレンス・カーターの「アイ・スメル・ア・ラット」。
アラバマ州出身のブルーズ&ソウル・シンガーであるクラレンス・カーターは1960年代から70年代にかけてヒットを飛ばしました。中にはビルボード・ホット100でトップ10入りした大ヒットもありましたが、当時はなかなか伝説的なミュージシャンとまではなれなかった気がします。
「アイ・スメル・ア・ラット」は泥臭いサザン・ソウルで、こういうコテコテの曲を聴いて身体と頭をリラックスさせるのはとても大事! 私は以前からこの曲が大好きで、疲れた時によく聴いています(^^)
最後はエアロスミスの「地下室のドブねずみ」です。70年代以降アメリカン・ハード・ロックの東海岸代表格であり続けるエアロスミスの4枚目のアルバム『Rocks』からのシングル・カットでした。
小気味よい快速ロックンロールビートに南部の香りを加えるハーモニカがアクセント。出だしから疾走し続けるハードなサウンドに Steven Tyler の切れの良いヴォーカルが乗っています。彼は終盤にハーモニカソロも演じ、そのまま Joe Perry のギターソロへとつなげています。このジャム状態はかなりの聴きどころ!
4コメント
2020.01.04 23:57
2020.01.04 23:43
2020.01.03 23:00