今からちょうど50年前の1969年11月22日付のビルボード・ホット100で1位の座にいた曲は!
カリフォルニア州LAで結成されたソウル・コーラス・グループ、フィフス・ディメンションはポップな曲からシルキーなバラード、ジャズ系のコーラス・ナンバーまでをそつなくこなすプロ集団でした。そのサウンドは「シャンペーン・ソウル」と呼ばれ、ソウル・チャートのみならずポップ・チャートでも幅広く愛されていました。
1966年から一連のヒットを飛ばしていた頃のオリジナル・メンバーは、
- Billy Davis Jr.
- Florence LaRue
- Marilyn McCoo
- LaMonte McLemore
- Ronald L. "Ron" Townson
の5人でした。
66年にビルボード・ホット100で「Go Where You Wanna Go/青空を探せ」が最高16位を記録したのを皮切りに数々のヒット曲を出しているフィフス・ディメンションですが、彼らの最盛期と言えば間違いなく69年だと言えるでしょう。
同年に彼らは2曲の全米NO.1ヒットを放っています。まずは「Aquarius / Let the Sunshine In/輝く星座~レット・ザ・サンシャイン・イン」が4月に初の全米1位★ミリオン・セラーとなり、間に1曲挟んでから、この「ウェディング・ベル・ブルーズ」が11月に全米NO.1に輝いたのです。
私の愛する女性シンガー・ソングライター、Laura Nyro が書いて彼女のデビュー・アルバムに収録した「ウェディング・ベル・ブルーズ」がフィフス・ディメンションにレコーディングされるきっかけとなったのは、メンバーのビリー・デイヴィス・Jrとマリリン・マックーの結婚でした。
何と言ってもマリリン・マックーが歌うこの曲の出だしの歌詞は「🎵 Bill, I Love You So, I Always Will」ですから、2人の幸せの門出には最適だったことでしょう! マリリン・マックーはリード・ヴォーカルの経験がそれほどなかったため、レコーディングは22回もやり直したのだとか。本人は必死だったでしょうが、後からみれば微笑ましいエピソードですね(^^)
「ウェディング・ベル・ブルーズ」は上記のような事情で記念レコーディングされたものの、当初はシングル化される予定はまったくありませんでした。「輝く星座~レット・ザ・サンシャイン・イン」の次のシングルは「Workin' On A Groovy Thing」で、これはビルボード・ホット100では最高20位止まりでした。
ラジオではよくかかっていて人気が出る見込みがかなり高かった「ウェディング・ベル・ブルーズ」でしたが、レコード会社がようやくこの曲のヒット・ポテンシャルに気が付いてシングル・カットしたのは69年の秋に入ってからだったのです。
この曲はそのまま3週連続でビルボードの首位を走り、11月22日付の段階でまだ1位の座にいたということなので、今日からちょうど50年前の全米NO.1ヒットということになるのですね~。
「ウェディング・ベル・ブルーズ」はハッピーで胸がキュンとなる曲に仕上がっています。ピアノからホーンを交えたイントロからマリリン・マックーのヴォーカルが入り、彼らお得意のコーラスワークを聞かせる展開はコーラス・グループの王道を行っていますね。
私が背筋ゾクゾクになるのは2分過ぎのクライマックスのパートです。リード・ヴォーカルもコーラス・パートも最高潮に達し、あまりの幸せの洪水におぼれそうになる心地がします(^^) 聴いているこちらまで胸がいっぱいになって泣けてくるほどのエモーション! こればかりはオリジナルのローラ・ニーロ版でも敵わないと思うんです!
6コメント
2019.11.23 09:39
2019.11.23 09:08
2019.11.22 14:57