#0061「Sweet Love」 Anita Baker


 メジャーデビュー時には既にヴェテランの風格があった。

 今朝の目覚めの曲は、アニタ・ベイカーの「スウィート・ラヴ」です。先日のサンディ・リードからのタイトルつながりですね(^^)

 アニタ・ベイカーは1970年代後半にファンク・バンド Chapter 8 のヴォーカリストとしてデビューしましたが、最初のアルバムが出たところで不運にも所属レーベルが倒産してしまいました。

 彼女はそれにもめげず音楽活動を続ける道を選択。ソロシンガーとして最初のアルバムは Beverly Glen というマイナーレーベルから出た『The Songstress』(1983 - 全米139位)。マイナーから出た作品にしては売れたと言えます。

 その後3年の準備期間を経て、86年に今度は満を持して Elektra からリリースされたメジャーデビュー・シングルがこの「スウィート・ラヴ」でした。上記のような経緯があったので、この時点で彼女は既にヴェテランの風格を漂わせていたわけです。

 最初に聴いたのは『アメリカン・トップ40』だったと思います。イントロのキーボードのフレーズを耳にした瞬間に私はノックアウトを喰らいましたね。このアッパーミドルな曲全体を包み込むような Dean "Sir" Gant の実に華麗で繊細な演奏!

 R&Bテイストはあるものの決して泥臭くはなく都会的。ポップでありながら時にジャジー。シルキーでゴージャス! ビルボード・ホット100では最高8位、同R&Bチャートでは最高2位、そしてアダルト・コンテンポラリーでも最高第3位とジャンルを超えて大ヒットを記録したのも納得です。

 「スウィート・ラヴ」を聴いて、私は間違いなく「本物のシンガーが登場」したと確信しました。




 この曲はグラミー賞の「最優秀R&Bソング」を受賞しています。当然の結果だと思います🎵

2コメント

  • 1000 / 1000

  • gutch15

    2020.01.24 12:42

    @anasatoイントロから際立った存在感がありましたよね。プロデューサーもアニタ・ベイカーの良さを理解していたからこれだけの作品ができたんですね(^^)
  • anasato

    2020.01.24 06:39

    このジャジーな感じ、当時流行りのブラコンよりもっと洗練されたソウル・ミュージックに聴こえました。今聴いても古さを感じません。プロデューサーのマイケルJパウエルは、同じチャプター8のバンドメイトでしたね。

自由人 Gutch15 の気まぐれライフ from 横浜

音楽愛好家、井戸探偵、甘味系男子、旅好きなどいろいろな顔を持つ自由人が、思いつくままに気まぐれライフを発信します。