【井戸探偵】の井戸見~つけ! 003:フランス山の井戸とビールの井戸編


井戸を単独でご紹介するシリーズです。

 先々週の井戸曜日『ワシン坂の井戸』をアップしましたが、今週もまた横浜の伝説的な井戸をご紹介します。



 わが横浜の誇る観光スポットの1つに『フランス山』があります。

 山下公園地域を東側に抜け、元町を右側に見て南東方面に登っていく小高い丘なんです。以前の職場で昼休みの散歩コースの1つだった『フランス山』には伝説的な井戸があるんですよね~🎵

 明治29年(1896年)のフランス領事公邸竣工時に設置された歴史のある井戸なんです。

 『ビールの井戸』という名前から、こんこんとビールが湧き出る夢のような井戸を想像したビール党の皆さま、残念ながらご想像とは違う内容だと思います(^^;)

 『港の見える丘公園』から南に向かって坂を下りて行くと、横浜市中区諏訪町というところに着きます。『ビールの井戸』はこの諏訪町に保存されている史跡でもあるのです。

 ここは、日本最初のビール工場があった場所なのです。

 つまり日本のビール発祥の地は横浜だということです \(^^)/

 工場が造られたのは明治2年頃で、その頃はここには水道が引かれていなかったので、井戸水を使ってビールを造っていたのだそうです。

 その後、この工場はキリンビールへと譲渡されましたが、関東大震災で倒壊。工場は現在の生麦へと移転してしまいました。

 日本の最初のビールがこの井戸の水で造られたと考えると、まるでビールそのものが地下から湧いて出ているような脳内イメージも、あながち間違いとは言えないような気になってきますね(^^)

 両方の井戸とも、横浜を訪れる無数の観光客からは見向きもされないのが残念です。

4コメント

  • 1000 / 1000

  • gutch15

    2019.12.22 22:46

    @気ままに本当は直に接触できるのが一番なんですが、こればかりは文化財保護ということで仕方ないんでしょうね~(><)
  • 気ままに

    2019.12.22 15:08

    金網フェンスが残念ね、スケルトンに出来ないのかね?
  • gutch15

    2019.12.21 04:30

    @Merman普通の日本人が住む家の為だったら、フランス山に井戸は掘らず、山の下まで水を取りに行っていたでしょうね。フランス領事公邸だからこそ深くまで掘ったのだろうと。ワシン坂、ビール、フランス山はそれぞれ近いので、同じ山に降った雨水が濾過されて出てくるのだろうと考えられます!

自由人 Gutch15 の気まぐれライフ from 横浜

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