#0019 愛しのNO.2ヒット(002):「Travelin' Band」 Creedence Clearwater Revival


 華々しい#1ヒットに比べて愛しさ倍増!

 「愛しのNO.2ヒット」ではビルボード・ホット100で最高第2位だった曲にスポットライトを当てて、1970年代の頭から順を追ってご紹介しています。

 さて、第2弾で登場するのはクリーデンス・クリアウォーター・リヴァイヴァルの「トラヴェリン・バンド」です。カリフォルニアから飛び出して60年代後半から一気に売れ出したCCRは、南部のロックやカントリー、ブルーズを取り込んだサウンドが特徴でした。

 「トラヴェリン・バンド」は彼らの5枚目のアルバム『Cosmo's Factory』からのシングルで、リーダーでメイン・ヴォーカルも担当している John Fogerty が作ってプロデュースもしています。50年代のロックンロール黎明期の音をそのまま持ってきたような曲調は、ヴォーカルのスタイルとともに Little Richard を彷彿とさせ、当時にして既に懐かしのサウンドであったと言えます。(そしてパクリ疑惑も出たわけです ^^;)

 彼らはデビュー・ヒットの「Suzie Q」からして大ヒットし、その後も順調にヒット・シングルをものにしてきましたが、不思議なことに全米NO.1ヒットには恵まれず、なんとこの「トラヴェリン・バンド」が通算4曲目のNO,2ヒットということになってしまいました。実力、人気とも申し分なかったはずなのに、ツイテいないバンドってあるものなんですね。

 このシングルは70年1月にリリースされました。1月31日付で50位という高い位置でビルボード・ホット100に初登場してからのチャート・アクションを振り返っておきましょう。

 すさまじい勢いでチャートを駆け上がって行ったことが分かりますが、結局2週連続で2位にいた後、11位まで後退してしまいました。

 この曲の頭上に立ちはだかったのは Simon & Garfunkel の「Bridge Over Troubled Water/明日に架ける橋」でした。6週連続NO.1というあまりにも強すぎた曲と競い合うことになったとは、「不運も極まれり」としか言いようがありませんね。

8コメント

  • 1000 / 1000

  • gutch15

    2019.10.05 07:09

    @気ままに最大の要因はサイモン&ガーファンクルのような怪物と闘わなければならなかったという不運だと思いますが。ここまで上がると曲やサウンドのクオリティの問題ではないような気がしますね~。
  • gutch15

    2019.10.05 07:08

    @Mermanいや、これは50年代のロックンロール黎明期の雰囲気ですね。チャック・ベリーが「従兄のロナルド・ベリーからもらった電話の向こうで聞こえていた音楽」に触発されたアレです!(分かるかな? ^^)
  • 気ままに

    2019.10.04 15:20

    コレが1位にならん理由はわかる、教えませんけど。 Up Around Bendのような曲が俺の中では1位にならないといけないバンド。

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