華々しい#1ヒットに比べて愛しさ倍増!
「愛しのNO.2ヒット」ではビルボード・ホット100で最高第2位だった曲にスポットライトを当てて、1970年代の頭から順を追ってご紹介しています。
さて、第2弾で登場するのはクリーデンス・クリアウォーター・リヴァイヴァルの「トラヴェリン・バンド」です。カリフォルニアから飛び出して60年代後半から一気に売れ出したCCRは、南部のロックやカントリー、ブルーズを取り込んだサウンドが特徴でした。
「トラヴェリン・バンド」は彼らの5枚目のアルバム『Cosmo's Factory』からのシングルで、リーダーでメイン・ヴォーカルも担当している John Fogerty が作ってプロデュースもしています。50年代のロックンロール黎明期の音をそのまま持ってきたような曲調は、ヴォーカルのスタイルとともに Little Richard を彷彿とさせ、当時にして既に懐かしのサウンドであったと言えます。(そしてパクリ疑惑も出たわけです ^^;)
彼らはデビュー・ヒットの「Suzie Q」からして大ヒットし、その後も順調にヒット・シングルをものにしてきましたが、不思議なことに全米NO.1ヒットには恵まれず、なんとこの「トラヴェリン・バンド」が通算4曲目のNO,2ヒットということになってしまいました。実力、人気とも申し分なかったはずなのに、ツイテいないバンドってあるものなんですね。
このシングルは70年1月にリリースされました。1月31日付で50位という高い位置でビルボード・ホット100に初登場してからのチャート・アクションを振り返っておきましょう。
すさまじい勢いでチャートを駆け上がって行ったことが分かりますが、結局2週連続で2位にいた後、11位まで後退してしまいました。
この曲の頭上に立ちはだかったのは Simon & Garfunkel の「Bridge Over Troubled Water/明日に架ける橋」でした。6週連続NO.1というあまりにも強すぎた曲と競い合うことになったとは、「不運も極まれり」としか言いようがありませんね。
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2019.10.05 07:09
2019.10.05 07:08
2019.10.04 15:20